Blog 2025.02.02

ミラドライは麻酔→マーキングが公式の施術法です

ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療に関するミラドライ認定医院長ブログ第74号です。

今回のブログでは、今までも何度も言ってきていることではありますが、ミラドライ施術の正しい手順について、しつこいですが書いてみたいと思います。

ミラドライの施術の流れですが、

①麻酔
②マーキング(テンプレート転写)
③照射

の順にやるのが公式の施術法になります。

米国ミラドライ社の公式の説明を載せてみますが

ミラドライ社公式施術手順

1. NUMB(麻酔 ) 2. MARK(マーキング) 3. TREAT(照射) です。

それなりの量の麻酔液を注入すると、脇が盛り上がり、特に横方向に皮膚がストレッチして腋毛有毛部が拡大していきます。
先にマーキング(テンプレート転写)をしてしまうと、その後麻酔を入れた時にマーキングが間延びしたり、変形したりしてしまい、照射位置が不正確になったり、照射と照射の間に隙間ができやすくなり、打ち漏れができやすくなります。

この施術の手順ですが、ミラドライが出始めた当初からこの手順でやられていたわけではなく、昔は、先にマーキングして、その後麻酔をする手順でした。つまり上の図でいうと2が先で1が後でした。
しかし、その順番でやると照射と照射の間に打ち漏れが出来るという事例が複数ミラドライ社に寄せられ、2019年秋にミラドライ社が打ち漏れ防止に手順を変更したという経緯です。現在は先に麻酔でその後マーキングの順番が公式の順番です。

しかし、昔の、先にテンプレート転写をやる手順のままで現在もそのままやられているクリニック様も結構あるようです。
試しに、Google mapで東京のミラドライのクリニックを検索してみると、出てきた13個のクリニックのうち7つのミラドライのクリニックで、昔の手順のままで現在も施術されているようです。(検索結果は検索している場所で変化する場合がありますが、だいたい有名なところは入っています。)
クリニックHPの中で、「施術の流れ」のようなところに施術の手順は書いてありますので、患者様もクリニック選びの際にはご参考にされるとよろしいかと存じます。
なんと半分以上のクリニックが今でも古い手順のまま施術をしているということです。

施術の工程の順番を変えるだけですので、ミラドライ社の言うとおりの順番に変更するのに、特別費用がかかるであるとか、特殊な器具が必要になるとか、さらなる訓練のようなものが必要になるわけでもなく、変えない理由がよく分からないですが…(変えるようにというのは全クリニックに通知されているので、意思を持って変えていらっしゃらないということになります)。

強いて挙げるとすると、先にマーキングをしたほうが、麻酔で膨れて拡大していない腋毛有毛部に対しマーキングをするので、狭めのテンプレートで良いように見え、照射回数が減るというということが挙げられます。女性ですと麻酔前の腋毛有毛部の横幅が一番幅広いところで6㎝位のことが結構あるのですが、先にマーキングする場合、60幅のテンプレートで入ってますね~、では60幅のテンプレートで照射していきましょう、となってしまいます。
しかし、実際は麻酔液を脇に注入すると、脇が膨れて皮膚が横方向にストレッチしていくので、麻酔の後では60幅では足りなくなったりします。当院ではよく80幅でやっていますが、そこで70幅とか80幅などのテンプレートを使用すると、当然ながら60幅のテンプレートの場合より照射数が増えるわけです。それがクリニック側としては負担が増えていくということになります。
60幅のテンプレートですと、横一列は2照射のことが多いですが、70幅、80幅のテンプレートですと横一列3照射になるので、照射数が増えていきます。

これは「広範囲」とうたっているクリニックでも同様で、元々麻酔前に最大の横幅が8cm位、または8cm弱ぐらいの方々もいらっしゃいます。そこで麻酔前の膨れていない状態でテンプレートを施すと、80幅のテンプレートで入ってますね~となり、横方向は80幅のテンプレートどおりの照射しかしないということになります。しかし、実際は麻酔をすると膨れるので、80幅では足りない可能性が出てきます。麻酔後にテンプレートによるマーキングをする場合は横方向も80幅では足りず、照射を追加しなくてはいけない場合があり、同じ「広範囲」だとしても照射数が増えていきます。

先にテンプレートによるマーキングをすると辺縁は入っているように見えるかもしれませんが、その後麻酔で脇が膨れると、マーキングの線も間延びしていき、中央部分のところで照射と照射の間に打ち漏れが生じ得てしまうということになります。

調べた範囲で東京でまだ半分以上のクリニックが変更していないというのは正直予想外でした。値段が安い、人気で予約が取れない、エネルギーレベルが高レベルでやってくれる等々、いろいろな要素でクリニック選びをされていらっしゃると思いますが、施術の手順において現在の公式の手順でやっているか、HPなどで「施術の流れ」をチェックされて確認されたほうがよろしいかと存じます。

ミラドライは世界40か国以上で行われており、ミラドライ社は世界中の膨大な数のクリニックからフィードバックを受けて、以前の手順に問題があるから5年前に手順を変更したのであって、個々のクリニックレベル、一人の医師のレベルの症例数・印象で、過去の手順のほうが良いとするのは疑問には思います。

ミラドライはだいたいの方は1回しか受けないと思いますので、実際施術の時にどうやっているのかの詳細の部分、他のクリニックとやり方が違うのか等々は患者様からは分かりにくいと思います。なるべくいろいろなクリニックのHPなり、動画なり、口コミでも施術時の流れが詳細に書かれている場合もあるかと思いますので、「施術の流れ」についてもチェックしていただいたほうがよろしいかと存じます。

関連ブログ:
ミラドライの正しい施術法について
ミラドライの効果を高める正しい施術方法について (実例写真も掲載しています。)

文責: 院長・管理医師 ミラドライ認定医 小川 直美

CLINIC N (クリニックN)東京銀座
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F
銀座駅徒歩4分、東銀座駅徒歩3分、JR新橋駅徒歩7分
GINZA SIXそば

ミラドライ
切らないわきが・多汗症治療
マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回  自費診療 197,780円税込~472,560円税込
副作用:治療部位の疼痛腫脹皮下出血・感覚の変化等

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院⻑ ⼩川 直美 医学博⼠

〒104-0061
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F

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