Blog 2024.11.09

ミラドライ前の脇の発汗テスト・当院実例集その③ クイズ形式で

ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療に関するミラドライ認定医院長ブログ第67号です。

当院では発汗テストで脇汗が出る場所を確認し、その部分をなるべく入れる形で照射するメニューをご用意しております。

発汗テストのやり方ですが、イソジンの消毒液を脇に塗って乾かします。その後でんぷん粉を振りかけ、その後汗をかいていただくと、水分が出てきたところが黒く変化して、発汗部位が分かるという検査です。発汗量というより発汗の場所が分かるテストです。

当ブログでは、過去2回に渡り当院で実際に発汗テストをお受けになられたモニターの患者様のお写真を掲載させていただいておりますが、今回は第3弾になります。

今回はクイズ形式で、本ブログをお読みいただいている方に発汗テスト無しであるならば、どこまでをミラドライの照射範囲に入れるか?というのをまず推測していただいて、後に答え合わせをする形で進めたいと思います。

症例1

施術前の脇のお写真はこちらです。

当院ミラドライ症例1術前写真

さて、読者の皆様ですと、特に胸側(胴体側)はどこまで照射範囲に入れられますでしょうか?
目安で赤の1,2,3の点を付けましたが、どれでしょうか?

当院ミラドライ症例1術前胸側の照射範囲

推測していただいてから答え合わせをします。

発汗テスト後のお写真はこちらになります。

当院ミラドライ症例1発汗テスト後の写真

いかがでしょうか?

発汗テスト前のお写真と比べて、3番目の赤点のあたりまで発汗しています。もしかするともっと胸側と言ってもおかしくないと思います。発汗は結構胸側(胴体側)まで認められます。

テンプレートの縦方向は140のサイズでないと入らないと思われ、麻酔をしてから80×140の最大サイズのテンプレートで転写いたしました。

当院ミラドライ症例1テンプレート転写後の写真

140のテンプレートでは15列照射することになるのですが、実際に焼けるのはだいたいその2列前までとなっています。15列のテンプレートの場合は、13列目の線のあたりまでしか焼けません。テンプレートの15の線上のマークにチップの吸引の外側の枠のマークを合わせて照射しますが、吸引の枠ギリギリまで焼けるわけではなく、チップの吸引の枠は約4x6cmの大きさでその真ん中の1×3㎝の部分しか実際焼けません。この方の場合、赤マジックで囲った発汗部位は13の線のあたりでは収まらず14の線の辺りまで来ていますので、照射は15列では足りず、縦方向(胸側)も少しおまけ照射を追加して15列より多く照射しております。

※写真のテンプレート1列目のマークにチップの枠を合わせて照射すると、その左に少し離れたところにある点線の長方形が焼ける部位になります。マークに合わせて照射すると、実際焼ける所は結構左の場所になります。

もし、縦が100のテンプレート(60×100など)を使用する場合ですと、だいたいのこの写真で9の列位までしか焼けません。縦が120のテンプレートですと、だいたい11の列位までしか焼けません。本患者様ではそれらのテンプレートでは小さすぎるのがお分かりかと思います。
もしこの方に縦が100や120のサイズのテンプレートで治療すると、胸側の発汗している部分はそのまま脇汗が出続けることになります。そうしますとミラドライの効果が低めに感じられる可能性があります。

また、発汗テストをしない場合(ほとんどのクリニック様が無しでやられていると思いますが)、胸側の範囲はなんとなく決める形になってしまう可能性があります。特に女性の場合、脇は脱毛されていたりして、腋毛有毛部の胸側(や手側もそうですが)の端がどこまでか分かりづらいことが多いです。

ちなみにこの方の場合、横方向は80のテンプレートでもギリギリの部分がありますので、横方向もおまけ照射を追加しております。

 

症例2

施術前の脇のお写真です。

当院ミラドライ症例2施術前の写真

目安に赤点を付けました。

当院ミラドライ症例2施術前胸側照射範囲

読者の皆様は、特に胸側(胴体側)は赤の1,2,3の点のどこまで照射に入れるのが妥当とお考えでしょうか?

推測していただき、発汗テスト後の写真を見てみましょう。

当院ミラドライ症例2発汗テスト後の写真

やはりこの方も赤の3番目の点あたり、またはもっと胸側まで発汗が認められます。
胸の立ち上がりの所に差し掛かっています。

テンプレートの縦方向は140は必要と考えれ、麻酔をしてから80×140の最大サイズのテンプレートで転写いたしました。

当院ミラドライ症例2テンプレート転写後の写真

前述のように実際照射されるのは13列目あたりまでですので、この方の場合も全部照射しきれるか微妙で、縦方向におまけ照射を追加しております。
この方の場合も100や120のテンプレートによる照射ではワキ汗の発汗場所を全てカバーしきれないことが明瞭かと思います。

この方の場合も、横方向も80のテンプレートでギリギリの部分があり、横方向も追加で照射しております。

ちなににお二方とも、日本人女性の標準的な体格・体型の方々でいらっしゃり、背が高いであるとかふくよかでいらっしゃるなどではございません。

今回の2症例は比較的胸側まで発汗されている患者様方ですが、ここまでいかれない方もいらっしゃり、それは発汗テストをしてみないと、またその発汗テストが上手くいかないと分からないです。ただ、今回の2症例のように意外と胸側まで脇汗が出ている方は結構いらっしゃいます。

ミラドライのクリニックはたくさんありますが、広範囲の照射とうたっていない場合、横は60程度、縦は100や120のテンプレートサイズを使っているところが多いのではないかと思いますが、今回ご紹介した症例などそれでは足りないというのが明瞭にお分かりいただけたかと思います。中には縦方向が80のテンプレートのクリニック様もあると耳にしています。60×80のような感じです(楕円ではなくほぼ円のような感じもしますが・・・)。ミラドライの料金としては安いのかもしれませんが、結局照射できていない部分が残り、そこからそれまでどおりワキ汗が出続けると思われます。効果が物足りなく、再度ミラドライをやり直すということになってしまいます。そうすると、結果的に総料金はかなり高くなってしまいます。

発汗テストは手間や時間がかかりますので、ミラドライ前に実施しているクリニック様はほとんどないと思います。少なくとも東京都内のミラドライのクリニックで発汗テストをやってその結果を使ってミラドライをやっているクリニックはCLINIC Nのみだと思います(他にありましたら教えていただけましたらと存じます)。
当院の発汗テスト付きのミラドライメニューは、出来る限りのことをされて、ミラドライの効果を最大限に高めたい方にお勧めしております。

当院の発汗テスト実例写真はこちらのブログにも掲載しておりますので、あわせてご覧ください。
ミラドライ前の発汗テスト当院実例集①
ミラドライ前の発汗テスト当院実例集②

 

文責:院長・管理医師 小川直美
(無断転載はご勘弁ください。)

CLINIC N (クリニックN)東京銀座
ミラドライ東京で口コミ1位(口コミ広場にて)
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F
銀座駅徒歩4分、東銀座駅徒歩3分、JR新橋駅徒歩7分
GINZA SIXそば

ミラドライ
切らないわきが・多汗症治療
マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回  自費診療 197,780円税込~428,560円税込
副作用:治療部位の疼痛腫脹皮下出血・感覚の変化等

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院⻑ ⼩川 直美 医学博⼠

〒104-0061
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F

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