ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療に関するミラドライ認定医院長ブログ第57号です。
今回は発汗テストの当院実例集その③ということで、ミラドライ以外の切らないワキガ多汗症治療を過去にされた方の発汗テストについて、モニター様の実例を挙げてみます。
発汗テストは脇汗が出てくる場所が分かるテストのことで、やり方としては、イソジンの消毒液を脇に塗って乾かします。その後でんぷん粉を振りかけ、その後汗をかいていただくと、水分が出てきたところが黒くなり、発汗部位が分かるという検査です。発汗量というより発汗の場所が分かるテストです。当院では発汗テストを行って、発汗部位をなるべく把握し、その結果を踏まえてミラドライを照射していくメニューをご用意しております。
当院実例集その①、実例集その②はそれぞれのブログをご参照ください。
症例1. ビューホット(viewHOT)での治療後の方
数年前にビューホットをされ、現在汗やにおいは3,4割減とのことでした。
ビューホットとは、先端に36本の針が6本x6本の正方形の形に剣山のように並んでついていて、それを肌に刺し、ラジオ波を使って針周囲の組織に熱を発⽣させ汗腺を破壊するという機械です。針から熱が出る形になりますので、特に針周囲に効果が表れる形になると思われます。基本的に「点」の治療になります。
発汗テスト前の写真です。
左右の脇とも、ビューホットの整列した針の跡と思われる点状の白斑を認めます。(かさぶたになった後、白い点になったそうです。) 過去に他の方で、逆に正方形に並んだ針の跡のとおりに茶色い色素沈着になっていらっしゃるのを拝見したこともあり、ビューホットで全例で跡が残るわけではないと思いますが、残る場合は正方形に針が並んだ形で残る可能性があります。
発汗テストをしてみました。右脇です。
胴体側の体の汗が反応してきてしまい、脇汗との境界が分かりづらくなるので、この段階で止めましたが、
手側のほうが所々斑点状に黒くなっていて汗が出ているのが分かります。ビューホットは36本の針による「点」での焼灼になりますので、針の周囲は焼けるけれども、針と針の間(中間の部分)は焼けにくいのではないかと言われていたりすることがあります。もしかすると手側の斑点状の黒い点(発汗)は、針と針の間の部分が焼灼できていないのを表している可能性はあります。
胴体側も一部体の汗の部分もありますが、脇毛有毛部と合致していそうな部分も反応していて、照射漏れがありそうです。元々少し胴体側の胸側も脇汗が出る方と思われ、反応しています。
もう少し時間をおいてテストを継続していると真ん中も反応してくる可能性はあります。
当院のミラドライの施術では、手側の斑点状の発汗部位は全て照射範囲に入れ、胴体側は患者様とご相談し照射範囲を決めていきました。
ミラドライは面で焼灼していきますので、斑点状に打ち漏れるというのは基本的にないです。また、ミラドライ後に白斑になった例というのは存知あげません。
当院では「点」での治療ではなく、ミラドライによる「面」で焼灼する治療をお勧めしております。
左脇の発汗テストです。
左脇はかなり手側が黒く反応していて、脇汗が出ているところが残ってしまっています。打ち漏れているのではないかと思われます。
胴体側は体の汗と境界が分かりにくく、患者様とご相談の上、照射範囲を決めていきました。
ただ、胴体側脇毛有毛部と思われる部分にも打ち漏れがありそうな印象です。体の汗が反応してきてしまったため、止めましたが、もう少しやっていると真ん中も反応してくる可能性はあります。
左脇の結果を見ると、広範囲でやることの重要性がよく分かります。当院ではミラドライのダブル照射でも、2パス目は真ん中だけ重ねるなどではなく、広範囲全面を完全2倍するダブル照射で打ち漏れをなるべく減らすようにしております。
症例2. 脇レーザーによる治療後の方
数年前にレーザーの治療を4回受けられ、現在脇汗やにおいは普通に出て、効果はほぼ無いと言ってよいとのことでした。
当院には同様の訴えの方々が過去それなりにいらっしゃっていますが、何のレーザーなのかはっきりせず、「独自のレーザー」という形容のようです。機器の写真を見る限りしみ取りなどで使用するレーザーのようです。
発汗テスト前の右脇の写真です。
発汗テスト後です。
この方は脇毛有毛部とおりの発汗と言ってよいと思いますが、有毛部ほぼ全体から普通に汗が出ていると言ってよいと思います。訴えどおり、ほとんど効果が無さそうです。(個人差はある可能性はありえますが)
何の種類のレーザーかはっきりしませんが、機器を写真で見る限り点で治療をすると思われ、脇全面の汗腺をまんべんなく一面焼灼しつくしたいという目的からすると、真逆の発想で、方法的に難しいと思われます。
その「レーザー」ですが、1回の料金が安めなので、試される方が多いようですが、複数回やられても効果があまりなく、その結果当院にミラドライを受けにいらっしゃる方はそれなりにいらっしゃいます。1回が安くても、複数回されて、さらにミラドライもされると結局はかなりな出費になってしまいます。
ビューホット、「レーザー」ともに、腋窩多汗症、わきがに対して、米国FDAや厚生労働省の承認は受けていません。
当院といたしましては、「面」で治療できて、米国FDA(腋窩多汗症、わきが、減毛)、厚生労働省(重症腋窩多汗症)の承認を受けているミラドライをお勧めいたします。また、ミラドライをされる場合は、広範囲の照射で発汗部位全体をきちんとカバーし、端のほうも含め、なるべく打ち漏れが少なくなるように丁寧でしっかりした治療をお勧めいたします。
当院では、ミラドライ認定医の院長が全工程担当し、広範囲ダブル照射でしっかり治療していきます。
CLINIC N (クリニックN)東京銀座
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F
銀座駅徒歩4分、東銀座駅徒歩3分、JR新橋駅徒歩7分
GINZA SIXそば
完全貸し切り状態で他のお客様にクリニック内で遭遇することはありません。
施術室も常時窓を開けての換気、マスク着用、消毒、手洗い、検温、体調管理徹底しております。
ミラドライ
切らないわきが・多汗症治療
マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回 自費診療 292,500円税込~428,560円税込
副作用:治療部位の疼痛腫脹皮下出血・感覚の変化等
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