Blog 2022.01.08

ミラドライのテンプレートは脇毛有毛部より1cm大きいものを選びましょう

ミラドライ専門のCLINIC N(クリニックN)東京銀座から、ミラドライ診療にまつわるブログ第37号です。

今回のブログでは、ミラドライのテンプレートの選び方などについて書いてみたいと思います。

メーカー的には、脇毛有毛部より1cmマージンを取って、大き目にマーキングしてください(大き目のテンプレートを選んでください)というような言い方をしています。
その理由について見ていきたいと思います。

ミラドライは1照射が最大で1cmX3cmの長方形の形で焼けていきます。
照射場所によってはもう少し小さい長方形(最大の7分の5の大きさの長方形)の形で焼けていきます。
機械によってデザインされていて、指示通り照射していくと、最大サイズの長方形と小さめの長方形が組み合わって、全体的には、楕円っぽい形で脇が照射されるようになっています。

テンプレート

例として60X120のテンプレートで解説しますが、
実際焼けている場所を長方形で描いてみました。(手書きなのでだいたいのイメージです。)
全体的に楕円の形っぽく焼けるということにはなっていますが、実際には楕円の端っこのところは焼けていない部分が存在します。
図でいうと赤く塗った部分が実際焼けていません。実際は楕円より狭い部分しか焼けていないということです。
ですので、メーカーは脇毛有毛部から1cm大き目にマーキングして下さいと言っています。(大き目のテンプレートを選んで下さいということです。)
これは他のサイズのテンプレートでもそうです。端っこのところは焼けていません。

クリニックに行って、テンプレートを合わせて、脇毛有毛部が楕円の中ギリギリ入っていたとしても辺縁は焼けない可能性がありますので要注意です。

また、脇の麻酔では100mlなどの量の麻酔液が脇に入るわけですが、そうすると脇の皮膚が盛り上がります。どちらかというと横方向に皮膚がストレッチします。
仮に、麻酔をする前に脇毛の有毛部が幅60(幅6cm)のテンプレートにギリギリ入っていたとしても、麻酔をして皮膚がストレッチすると、幅60では入らない可能性があります。
現在のメーカーのプロトコルでは、マーキングをする前に麻酔をして、皮膚をストレッチさせた状態で、マーキングをするように、となっていますが、
比較的多くのクリニック様で、昔の手順である、先にマーキングをしてその後に麻酔液を注入するという手順をされていたりします。
数年前にメーカーはマーキング→麻酔の順番から、麻酔→マーキングの順番にするようにと通知を出していますが、昔の手順のままということです。

マーキングと麻酔の順番を変えるだけなのに、なぜなかなかアップデートされないのかよくわかりませんが、
穿った見方かもしれませんが、もしかすると、麻酔の前にマーキングをする場合、皮膚がストレッチされていない状態(有毛部が大きく広がっていない状態)でテンプレート合わせをするので、狭いテンプレートでもいかにもサイズが十分かのように見せることができるということがあるのかもしれません。
(小さ目のテンプレートですと照射数も少なく、施術も早く終わります。)

テンプレ―ト選びをする際は、麻酔後の、有毛部がストレッチされて広がった状態に合わせてサイズ選ぶことが重要です。
また、そもそも麻酔をマーキングより先にやるクリニックを選ぶべきです。
さらに、ストレッチされた脇毛有毛部よりも1cm大き目のテンプレートを選ぶべきということになります。

それで、1つ1つの照射ですが、理論的には少し重なることになっています。
上の図でお示ししたように、1列1列は約2mmずつ重なることに理論上なっています。
幅60のテンプレートですと、横方向には真ん中の部分では2照射並び、幅70、80のテンプレートですと横に3照射並びますが、隣横の照射とは約4mm重なります。
理論的には1つ1つの照射の間に打ち漏れは生じないことになっています。
しかし、これは、真っ平の平面上の理論的な話であって、実際の脇はかなり立体的ですので、この通りに重なるとは限りません。
痩せている人ですと、脇に窪みがあったり、窪みがなくても、脇の内側の手側は、大胸筋の付け根と上腕二頭筋の付け根が出会うような場所で立体的になっています。
脇の照射エリアの途中から腕が出たりもしています。
また、ふくよかな方ですと、二の腕の肉のふくらみと、胴体の肉のふくらみがちょうど脇で出会い、深い谷を形成したりします。

これらの立体的な構造の中で、無理やり約4x6cmの長方形の形をした吸引の枠を当てて照射していきますので、照射時にいろいろな角度がついたりします。
また、照射時に、まず皮膚の吸引がかかりますので、例えば1列目のマークに合わせて照射をしようとしても、皮膚が吸引されてチップの中に入りこんでいって、外から見ると、チップの枠が2列目ぐらいにあるように見えたりします(文章で形容するのが少し難しいですが)。照射場所によっては、全く皮膚が入っていかないところもあります。これは、照射の場所によって、皮膚の周りからのテンションのかかり具合が違うのか、または皮膚の柔らかさ、ずれやすさ、等々の様々な要因があると思いますが、ものすごく皮膚が吸い込まれていく場所と、そうではない場所と、また、吸い込まれるときに斜めに吸い込まれていく場合もあり、そんなに思い通りに精密には照射できないようになっています。

ですので、理論的には1列1列の照射は、約2mmずつ重なることになっていますが
実際の脇の照射では、その通りにいかない可能性があるということです。

打ち漏れなるべく減らすためには、まず、なるべく丁寧に照射することが重要になっていきます。
当院では、照射の時間帯に上半身をなるべく動かさないようにお願いしたりしておりますが、これも、
例えば、1列目の照射が手側に1mmだけずれて、2列目の照射が胴体側に1mmだけずれた場合でも、打ち漏れが生じかねないということになりますので、なるべく打ち漏れが生じないために、お願いしております。

また、再度手順の話になってしまいますが、先にマーキングをして照射の点を書いておいて、その後に麻酔液を入れる場合、脇が盛り上がって皮膚がストレッチしてしまいますので、
この重なるはずの2mmが重ならなくなってしまう可能性があります。(横方向の4mmも同様です。)
実際にメーカーは先にマーキングをしてその後に麻酔をすると、打ち漏れが生じるケースを把握したので、数年前にマーキングと麻酔の順番を入れ替えることにしました。
打ち漏れ予防のためには、先に麻酔をすることが重要と言えると思います。

さらに、当院では、ダブル照射の2パス目を、1パス目から半列ずらして照射しております。
場所を半列ずらすと、1パス目の列の間のところに2パス目の照射が来るはずですので、1パス目のときに列間に打ち漏れが出来たとしても、2パス目でなるべくカバーできるのではないかということです。
(ただ、これも理論上の話ですので、実際の脇での照射で打ち漏れを100%なくすことを保証するものではありません。)
通常「ダブル照射」というと、1パス目と2パス目は同じ場所を打っていることが多いと思います。
ただ、仮に1パス目で打ち漏れができた場合、それには何か理由があることが多い(構造上そうなりやすいなど)と思いますので、基本的には2パス目で同じところを打っても1パス目と同様に打ち漏れが生じやすくなるのではないかと考えております。
2パス目で半列打つ場所をずらすのは、手間がかかりますが、当院ではなるべく打ち漏れを防ぐように努めております。

また、現在広範囲ダブル照射の施術を行っておりますが、
一番大きい80×140のテンプレートでも、上記のように楕円の端っこのほうは実際照射されていません。
当院ではお一人お一人の脇毛有毛部の大きさに合わせて、男性の方などで有毛部が横方向に広い方の場合、横方向に1パス目と2パス目を多少ずらすこともあります。

以上ご説明してきましたように、当院はいろいろとなるべく打ち漏れを無くすように努めておりますので、是非当院の広範囲のダブル照射をご体験いただければと存じます。

 

CLINIC N (クリニックN)東京銀座
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F
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メール info@clinic-n.com

完全貸し切り状態で他のお客様にクリニック内で遭遇することはありません。
施術室も常時窓を開けての換気、マスク着用、消毒、手洗い、検温、体調管理徹底しております。

ミラドライ
切らないわきが・多汗症治療
マイクロ波で汗腺を焼灼
治療回数通常1回  自費診療 385,000円税込~396,000円税込
副作用:治療部位の疼痛腫脹皮下出血・感覚の変化等

院⻑ ⼩川 直美 医学博⼠

〒104-0061
東京都中央区銀座7-13-1 STAGE GINZA 6F

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